アルテュール・シュナーベル、ウイルヘルム・バックハウス、ウイルヘルム・ケンプ、
クラウディオ・アラウ、フリードリッヒ・グルダ・・・
バッハの平均律クラヴィーア曲集を旧約聖書、
ベートーベンのピアノソナタ全32曲を新約聖書、との例えがある。
この32曲の全曲録音を達成した巨匠たち。
32曲のソナタの中でも、指折りの名作とされるのが、
3大ソナタとしてポピュラーな「悲愴」「月光」「熱情」
しかし、これら3曲以外にも名曲はたくさんある
現在の自分の好みで選ぶ3大ソナタは以下の通り
もともと名曲を演奏者を違えて聴くから、いくら聴いても飽きない
同じ曲でも演奏する人の個性・こだわりで様々な妙味ある演奏に仕上がってくる
(1)ハンマークラヴィーア(op 106)を演奏する女流ピアニスト
軽快なテンポと粒立ち明瞭なタッチ、卓越した技術で
自分にとってこの曲の一押し演奏
(2)ワルトシュタイン(op 53)はベートーベンを支えたパトロンの名前
そのパトロンに献呈されたこの曲は穏やかな旋律が聴く者を和ませる
「熱情」とほぼ同時期の作品だが、残念ながらその影に隠れがち
キーウ音楽院出身のこの女流ピアニストは精力的にYou Tubeに演奏動画をアップ
(3)後期の名曲・最終楽章のフーガ(op 110)は、
終曲に向けて少しずつ盛り上がって行き、高揚感の中で壮大に曲を閉じる
演奏は伝統を受け継いだ正統派でありながら異端児でもあるこの人が良い
時が変われば、マイブームの曲の好みが他に移っているかもしれない
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