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再びコンサート+言葉の重み

11年前にお看取りをしたある患者さんの娘さまから、お手紙とコンサートチケットが届いた。当時、在宅医としてはまだ駈け出しだった私は、その患者さんの在宅生活、看取りに際して、多少のお手伝いをさせて頂いたのだが、それ以来その娘さまと年賀状などのやり取りで、ずっと繋がりを持って頂いていた。


その娘さまはソプラノ歌手で、さらにその娘さま(患者さんのお孫さま)は、

東欧のある管弦楽団の第一ヴァイオリンを担当するヴァイオリニスト、

更にそのお知り合いのフルート奏者とピアニストという総勢4人によるコンサート。


コロナウイルス・オミクロン株による第7波に入る前、今ほど爆発的に感染者が増えていない時期、滑り込みセーフでコンサートは開催された。

頂いたチケットと自分で用意したささやかな花束を持って車で会場へ向かった。

受付に花束をお渡しした後、会場の中段・正面に着席した。

伸びのある艶やかな歌声に、甘美なヴァイオリンの音色、むしろ素朴に響くフルート、

馴染みのあるピアノの音色。4色のバラエティに富んだコンサートでした。


今回、コンサートにご招待くださり、そして11年前には、自宅に母親を引き取り介護・看取りをされたその娘さまは、当時、私とのやり取りの中で私が発した11年も前の言葉をよく覚えておられ、今でもとても肯定的にとらえておられた。

患者さんとその御家族へ向ける言葉は、その一言一言が、自分が思っている以上に重みを持って受け止められていた、という事実に今さらながら驚くと共に、その事をよくよく心に留め置いて、患者さん・御家族に接する必要があると改めて教えて頂いた。



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